忙しい時期になると本を読みたくなりますね。自分で自分の首を絞めています。
前から会社の近くの本屋で見かけていて、そのうちそのうちと思いながら見ていたのですがとうとう、先日パチパチを買うついでに買いました。
年功序列制度の崩壊について書いてるなかなか興味深い本でした。
読みながらこれは本当に日本脱出を検討したらいいんじゃないかと思いました。笑
今途中まで斜め読みしたんですが、年功序列制度の崩壊と若者に負担を強いる日本社会の構造、というような感じのことがかかれてありました。
経費削減のために新人を投入しないから老衰化が進む業界の話とかね。技術系の業界なんかはベテランを残さないことには技術が途絶えてしまうから、人を切らないという戦略をとって、そうすると新規雇用が減るわけなんだけれども、そのツケが今年くらいから始まる団塊世代一斉退職から始まるという。新人がいない=人を育てていない=技術がそのベテランさんたちの退職によって途絶える。
そこで入ることができた数少ない新人は労働基準法はどこへいったってくらいまで働かされたりね。出版社の人の話が載っていました。自分も割と近しい業界でバイトしているわけですが、同人活動のおかげでPCを使った原稿作成の流れとか、あとは用語をなんとなく知っていたおかげでやっているうちに要領が飲み込めてきたことと、おまけに学生バイトだからこの仕事量で許容されているようなもんで、同時期に入ったもう一人の人(フルタイムのアルバイトってのも変な言葉だけど)はもうものすごい仕事量です。社員さんと同じくらい、時間だけみたらもっと長いと思う。
あとは既卒での就職がしにくくなる現行制度とか(既卒と第二新卒の違いはここで知った)。ああこういうのが問題なんだなぁと思いました。
これは自分的にも切実なので興味深かったのですが、(年功序列は年齢で給与が決まるから、一人だけ年齢が上で入社時期が遅いという人間の扱いが難しい=既卒や院卒以上者の就職が難しくなる)院卒者つっても理系ならある意味資格、というかプロフェッショナル扱いだからいいんですけどね。文系大学院ってのは本当、社会的入院と言われる通り(内輪ではもっぱらそう呼んでいる)社会に出ようと思うとものすごく役に立たない資格に成り下がります。ロースクールや会計大学院卒なら今のうちはともかく。でも今あちこちの大学がローや会計大学院を作っているので、近々人余りが発生して、結果を出してる学校を出ていない人は普通の院卒と同じ結果になることだろうと思う。
フリーターからの正規雇用がしんどいとかも同じ原理ですね。資格や何かは取れているかもしれないけど、それをうまく生かしていかないと、年だけ食ってる扱いをされてしまう。
昨今のフリーター、NEET対策がいかに役に立っていないか、という話だ。
これは以前TVで特集をされてたのを見たんだけども、日雇い生活になっちゃうとそこから抜け出すのは非常に厳しいんだそうですね。
日雇い生活から月給生活に戻ろうとすると、次に給料が入るのが最長一月後。そうすると一ヶ月生活していけるだけのたくわえがない限り(事故病気がなく生活していくことを前提でね)、一月収入が途絶えることになるわけですよね。
その間生活していけなくなるので、どうしても日雇い生活から抜け出せなくなるんだとか。
フランスで以前に若者の暴動があったじゃないですか。今若年層の失業率が20%とかいう恐ろしいことになっている国ですが、日本もどこかで手を打たないとああいうことになるんじゃないのかな、と思います。
技術大国の復活を狙っているようですが、若者に技術を継承しないと消えていくんだよということをもう少し考えないと。理科離れを食い止めるも必要ですけど、(これは単純に今のカリキュラムがまずいだけだと思うので今は触れませんが)違う方法からのアプローチも必要なんじゃないかと。
久々に長く書いた!
たまには小説が読みたいのですがここ一月くらい何も買っていません。。。
とりあえず2月までは…